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ロング・グッドバイ

1953年に発表された THE LONG GOODBYE の邦訳。

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

 レイモンド・チャンドラー 著
 村上 春樹 訳
 早川書房 刊 (2007/03/08)

ハードカバー、ページ数が533ページ(あとがき除く)。
久しぶりに読む長編小説。

最近はノンフィクションものを読むことが多く、この手の
小説はずいぶんご無沙汰だった。

これはもうクセなのだけれど、、、
一晩かけて一気に読んだ。

すっかりフィリップ・マーロウの世界にはまった。

夜明けとともに読み終えて小説の中の世界から
現実に戻ってきたような感覚。

何となく、場面転換が多い小説を目にする機会が多いけれど
フィリップ・マーロウの視点で進むこの物語は淡々と進む。
それでいて飽きない。

村上春樹氏の翻訳と言うことで発売時に話題になったよう
だけれど、その話を聞いていなければ特に意識することなく
「自然に」読み進むことが出来る。

清水氏の訳で「長いお別れ」という邦題の小説にも
なっているようでそちらも気にはなる。

フィリップ・マーロウのかっこよさ(文中では「タフさ」だが)
にふれると彼が登場する他の物語も読みたくなってしまう。

1953年に発表された作品ではあるけれど文中で語られる
「社会の問題点」は今も昔も変わらない。

ずっと昔の遠いアメリカで繰り広げられる物語ではあるけれど
そんな背景と自然な翻訳で違和感なく読み進めた。

独特の言い回しや気取ったセリフなどレイモンド・チャンドラー
ならではの良さが随所にありそうだけれども、それほどたくさんの
小説にふれていない自分ではその魅力もよくわかっていないのかも知れない。

ハードカバーの厚い本書を今度は時間をかけてゆっくりと読んでみたい。
非常に魅力的なフィリップ・マーロウとの出会いに感謝。

そしてやっぱりー月並みな感想だけれどもーギムレットを飲んでみたい。

投稿者 SantA2 : 2007年05月28日 18:36

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